卵に精子をかけて人工授精させます。
次に、卵を真水で洗います。
常に流水にさらされている自然の状態と違い、卵に付着した精子が残っていると飼育槽の水が汚れる原因になるためです。
受精後、水に触れると浸透圧の違いにより卵が吸水して20%程度大きくなり、弾力が増します。卵が外圧から身を守る自然のシステムですね。
専用のピンセットでつまんでみると、思いのほか弾力に富んでいることがわかります。
水で洗い流したあとは、ピンセットで丁寧に死卵(しらん)を取り除きます。
手間のかかる作業です。写真で白くなっている卵が死卵です。
ふ化するまでは、建屋内の飼育槽で大切に飼育されます。
おびただしい量の卵です。
敷地内には、ひっそりとサケの魂を鎮める魚魂碑がたたずんでいました。お酒が供えてあります。
※注意
サケは『水産資源保護法』によって保護され、一般の方は河川での捕獲が禁止されています。
川でサケを見つけても、そっと見守るだけにしてください。